【感想】ライトノベル「多元宇宙的青春の破れ、無二の君が待つ未来」

MF文庫J
著:眞田天佑 イラスト:東西

© KADOKAWA CORPORATION 2024
発売日:2024年4月25日


かんざき
かんざき

みなさんこんにちは~

今回は、MF文庫Jの新人賞〈佳作〉を受賞した作品の続刊、「多元宇宙的青春の破れ、無二の君が待つ未来」を読んでいきたいと思います。

ちなみに、一巻は「多元宇宙的青春の破れ、唯一の君がいる扉」というタイトル。

これまた洒落乙なタイトルだこと。では、感想やっていきます。

p.s. 
1巻読んだ人はぜひ、2巻も。これからの人は2巻セットで読んで欲しいですね。
 

1巻の振り返り

1巻の内容を忘れてしまった……そんなあなたに。

私自身も感想を挙げたんですけど、ネタバレを避けるあまりに当たり障りのないことばっか書いてて、全く使えませんでした。<(_ _)>

作品の内容を忘れないためにも書いてるんですけどねぇ……。

今回は珍しく全部読み返しました(笑)

あらすじ

並行世界を渡って、理想の青春を。

普通の高校生・湯上秀渡は事故をきっかけに『並行世界を行き来する力』を手に入れ、それ以来””理想的な青春””が存在する並行世界を数多く渡り歩いていた。憧れの幼なじみ・友永朝美との交際、ミステリアスな先輩との生徒会、思春期な義妹との生活など──面白い世界を見つけて好きに選べるなんて最高!……しかし、突然『全ての並行世界が1つに統合される』現象が起き世界が急変。各世界のヒロイン達全員が同じ世界に現れてしまう!
さらに、友永朝美に乗り移った“”未知の並行世界の朝美””から「世界の統合は秀渡君が修復できる」といきなり告げられ……? 
新世代がエモーショナルに描く、カオスSF青春劇開幕。

引用:MF文庫J オフィシャルウェブサイト
https://mfbunkoj.jp/product/tagenuchu/322308000962.html

 

時系列

  • 湯上秀渡、並行世界を行き来する

    →あり得た青春の数々を謳歌

  • 全ての並行世界が1つに統合され、パニックに

    →もう何が起きても別の世界に移動できない……!!

  • 未知の並行世界からの追っ手に追われる

    →収縮する世界に抗う者たちと元に戻そうとする秀渡たち

  • 正しいと思える選択を

    →やり直しのきかない、たった一度の世界で……

病院から目覚めた湯上。

中学は卒業した体で事が進み、高校はどこも受験できていないので現状は中卒ニート。

それでも、今までの自分を無駄にしないために、一歩踏み出します。

ここまでが一巻の内容。

2巻のあらすじ

並行世界の危機は去り、次なる刺客は……未来?

並行世界への逃避行を終え、元の世界に戻ってきた湯上秀渡。1年遅れの高校生活をスタートさせたと思いきや──
「久しぶりだね、秀渡君
先進世界の友永朝美秀渡自身が肉体を伴って目の前に現れた!先進世界の自分曰く、秀渡は「自分と友永朝美が幼馴染である」という記憶を抹消され、朝美とは無関係な並行世界に居るらしい。一世一代の告白の答えも消えている始末だ。並行世界の発生原因は、大平邦華という秀渡のことを「先輩くん」と変な呼び方をするクラスメイトらしく──? 一体、彼女は何者なのか。そして、秀渡は告白の答えを、再度取り戻すことはできるのか? カオス&エモーショナルな青春SF第2弾!

MF文庫J オフィシャルウェブサイト
https://mfbunkoj.jp/product/tagenuchu/322311001292.html

 

レビュー

・世界観  :★★★★★
・ストーリー:★★★★☆
・キャラ  :★★★☆☆
・オススメ度:★★★★☆

秀渡と朝美。そして、2巻から現れる謎の少女・大平邦華。

世界観や設定は1巻同様、面白かったけれど、その他のキャラクターが空気すぎるような印象。

けど、義妹周りの話はとても好き!!

青春劇といっても、SF要素が強めな作品ですので、SFが好きな方にはオススメです。
 

感想

1巻では並行世界での経験を糧に、秀渡が朝美に告白をするところで物語は終わりました。

個人的にはフレッシュな形で終わったので、続刊に正直驚きましたが、今回の2巻で話が全て繋がり、納得しました。

2巻なんだけど、0巻のようでもあり、読了後の満足度が高かったです。


―本編―

〈プリズム〉と呼ばれる未知の機械の登場が、並行世界でのお話のキーであり、面白さの根幹でした。

その機械は、肉体ごと並行世界に行くことができ、存在を保つことができるというもの。

要は収縮せず、同じ世界に、同じ人間が二人存在できるということです。

並行世界を駆使し、いろんな世界の「自分」を犠牲にしながら、今いる世界で「自分」と共闘するところが良かった。

青春要素は少し薄めで、全体的に落ち着いた感じ。

カオスな展開が続いてきたけれど、最終的にはほっこりするお話でした。


―まとめ―

大平邦華という少女は何者なのか……。

これはぜひ、みなさんの目で確かめてほしいです。

正体が分かったとき、秀渡の並行世界の能力、プリズム、諸々がつながります。

読むにつれて察してしまうところはありましたが、そこは全然気にならなかったです。

君が待つ未来とは一体―――
 

終わりに(雑談)

かんざき
かんざき

SF、もっと読みたい!!


夢が広がるというか妄想が捗るというか。

空想だからこそ、魅了されるし、憧れます。

最近「イリヤの空」を読み始めたのもあって、関心がこっち系に行ってます(笑)

またねっ!(^-^)/

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