GA文庫
著:志馬なにがし イラスト:raemz
©SB Creative Corp.
発売日:2024年8月9日
みなさんこんにちは~
今回読んだ作品は「極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」
こちらは「透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」の続巻で、後日談となっています。
※以下「透明」と「極彩」と記。
ちょうど1年前に読んだわけですが、あの頃はまだブログを始めて無かった……(驚)
「透明」も読み返したので、まとめて作品紹介と感想を話していきます。(後半、ネタバレあり)
私としては、「透明」と「極彩」の2冊で一つだと思っています。
ぜひ、どちらも読んで欲しい一冊です。
1巻のあらすじ
第15回GA文庫大賞《大賞》受賞作。
目の見えない君は僕の顔も知らない――でも、この恋はふたりだけに見えている。
「打上花火、してみたいんですよね」
花火にはまだ早い四月、東京の夜。
内気な大学生・空野かけるはひとりの女性に出会う。名前は冬月小春。周りから浮くほど美人で、よく笑い、自分と真逆で明るい人。話すと、そんな印象を持った。最初は。
ただ、彼女は目が見えなかった。
それでも毎日、大学へ通い、サークルにも興味を持ち、友達も作った。自分とは違い何も諦めていなかった。――打上花火をする夢も。
目が見えないのに?
そんな思い込みはもういらない。気付けば、いつも隣にいた君のため、走り出す――
――これは、GA文庫大賞史上、最も不自由で、最も自由な恋の物語。
https://ga.sbcr.jp/product/9784815621452
レビュー
冬月小春が北海道での治療を終えて、復学してからエピローグまでの間を埋める物語。
「透明」とは異なり、冬月小春視点で物語が進行していく。これが本当に素晴らしかった。持ち前の溌剌さには磨きがかかり、そして悩みや葛藤といった心情がストレートに伝わってきた。
また、目の見えないハンデに対して、より一層寄り添っているように感じられた。
エピソードとしては、親子関係、両親の顔合わせ周りの描写にグッときた。
親元から巣立っていくにあたっての、言葉にならない感情を吐露する所が印象的。
ここらへんを結構省略しがちな作品が多い中、ゴールインまでの過程を見ることができて心の底から良かった。読んで良かった。
「透明」を読んだ方はこの「極彩」も必見です。
ここから、また二人の物語が始まし、続いていくんです。
作品紹介
あらすじ
「かけるくんと出会えて、よかった」
第15回GA文庫大賞《大賞》受賞作、感動のアフターストーリー。「じっとしてて、花びらがついてる」
https://ga.sbcr.jp/product/9784815621469/
桜が満開を迎えた四月、東京の夜。
目が見えない大学生・冬月小春は今、好きな人と過ごしている。名前は空野かける。三年前に出会った彼は、少し高い声でいつもこうしてそっと気遣ってくれる。顔は見れないけど、とても素敵な人だってわかる。そして、私に未来をくれた大切な人。
けれど、奇跡がいつまでも続くとは限らない。でもきっと、うれしいこともつらいこともこれからの人生全部が、あの日見上げた花火みたいに極彩に色づいていくと思う。
――GA文庫史上、最も不自由な恋の続きを描いた感動の後日談。
「かけるくんと出会えて、よかった」
感想
色づいていく、二人の人生を見届けることができました。
読んでいる人のライフステージによっても感じ方が変わってくると思います。私は大学生なので彼らに感情移入しやすかったし、自分の将来のことまで考えてしまいました……。
親友である鳴海潮と早瀬優子。
二人のエピソードも語られているわけですが、こっちは生々しく、現実を突きつけてきます(泣)
正直、そこまでの設定が必要なのかなーって思ったり、思わなかったり。
彼らの未来を知っている分、読んでいて辛かった。
心に残る作品でした。
ためらったり、遠慮してしまうことも多いけれど、相手からしたら寂しいですよね……。
自分にとっての「幸せ」を掴み取ってほしいです。
終わりに
攻めた作品でした。
この著者は、もう1冊同時にラノベを発売しました。
ということで、そっちの作品も買いはしているので今度読もうと思っています。
花火したいし、花火見たいよ……。
またねっ!(^-^)/
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