【感想/考察】モノノ怪 唐傘

©ツインエンジン
上映開始:2024年7月26日~


かんざき
かんざき

みなさんこんにちは~

今回は劇場版「モノノ怪 唐傘」観てきましたので、作品紹介と感想の方やっていきます。(小説版も読みました)

また、お話を振り返りながら考察(補足)しつつ、まとめていきます。
CM等で知った人も、興味を持っていただけたらと思ってます。

後半はネタバレ注意です。
 

モノノ怪とは……

ジャンル:ホラー/怪談


元々は「怪 ~ayakashi~」というオリジナルアニメが始まりでした。
第9話~第11話「化猫」というエピソードに登場した、薬売りという男が主人公の話。
それのスピンオフという形で、この薬売りを主人公にしたアニメが1本作られました。
それが「モノノ怪」です。

 

モノノ怪の歴史

放送作品名媒体話数
2006年1月~怪 ~ayakashi~TVアニメ11話
2007年7月~モノノ怪TVアニメ12話
2024年7月26日~モノノ怪 唐傘劇場版1話
※2025年3月14日~モノノ怪 第二章 火鼠劇場版1話
※公開予定
かんざき
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ファンの多い人気作。

なんと!!
劇場版 「モノノ怪」は三部作であることが明かされました。
 

どんなお話?

薬売りの現るところ、モノノ怪の気配あり――

「真(まこと)」「理(ことわり)」「形(かたち)」を見極め、モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持つ、謎の男「薬売り」。真とは事の有様、理とは心の有様。そして、ものの形を為すのは、人の因果と縁(えにし)。剣に導かれてか、己の意思か、薬売りの行く手には必ずモノノ怪が剣が抜き放たれ、あまたの妖異と対峙するとき、浮かぶこの世のあはれとは・・・?
人の心とアヤカシが生み出す凄絶なる惨劇を、薬売りの男と退魔の剣が断つ!

ホラー/怪談作品。
TVシリーズでも2話~3話ごとに物語が完結します。
そのため見やすいですし、ぶっちゃけ映画から見ても問題はありません。せいぜいホームページを見て、薬売り周りの設定を抑えておけば大丈夫でしょう。

以下、映画のレビューに入ります。
 

レビュー

密度の濃い世界観から繰り広げられる圧倒的なアニメーション、たまらん。

この作品はとにかくスクリーンの情報量が凄く、それだけ没入感もあります。また、和紙のような質感と、独自の奇抜さが魅力的。TVシリーズから更にパワーアップし、現代版モノノ怪に。

私的、2024年劇場アニメーション作品第1位です。(異論は認めます)
モノノ怪が現れたとき、物語のスピード感と緊迫感が一気に来るのですが、音響も大迫力!!本当に圧倒されました。これは、劇場で観るべき映画です。
 

感想

いや~あっという間でした。
エンドロールが流れるんですが、ボーっと眺めることしかできなかったです(笑)


あと、全く知らなかったのですがこの作品、クラウドファンディングの助力で制作されていました。クレジットに皆様方のお名前が載っていました。改めて皆様に感謝です。

正直、ストーリーはだいたいのことしか理解できていないと思います。これは何を表しているんだ?ってのがちょくちょくありました。そもそも、1回で把握するほうが難しいくらいの感じかも。

つい、パンフレットまで買っちゃいました。

  

考察(補足)

かんざき
かんざき

ストーリーどのくらい理解できました?


ここからは小説で紐解かれたことも踏まえ、大奥周りのこと、事件の概要等を補足していきます。
映像のことは多種多様な解釈ありますので、事実関係のみに絞ります。

以下、ネタバレ注意!!

 

大奥の階級

表を作ってきました……。

唐傘によって亡くなったのは麦谷→淡島→歌山の順。(北川は事件の中心人物(故)

アサは最終的に表使にまで昇進。そして、念願だった御祐筆としての務めも果たした。
カメは事件の後、大奥を去りました。
 

その他キャラクター

天子様―御台様  〔水光院(天子様の母)〕
   │
  御姫様

祭司:溝呂木北斗、双子の娘の二日月、三日月
広敷番(門番):坂下


お目付け役(政府から)
三郎丸、平基
 

形・真・理

結論から話していきます。
今回の物語の形・真・理はなんだったのか、私なりにまとめてみました。
ここばっかりは考察になりますが。

・・・「唐傘」
モノノ怪の名前。

・・・「北川らの失踪(死)」
大餅曳の儀が延期に至った事件の概要……ですかね。

・・・「北川が死に至った理由」
どのような経緯で自殺したのか、何を捨ててしまったのか……ですかね。
 

「渇き」が一つのキーになっていて、
雨を遮る傘と御水にはいろんな意味が込められていると思ってます。

 

何を……捨てた?

大奥は天子様に身も心も捧げる所。
過去を断つ、という理由から井戸に大切なものを捨てるしきたり。

北川・・・人形 (同期の女中と自分自身
カメ・・・櫛
麦谷・・・手毬?
淡島・・・万華鏡

大奥150年の負の情念+北川の1件。
北川の過去とアサとカメ達の関係性が似ていたのも、トリガーの一つではないだろうか。

 

歌山とアサ

歌山はアサに目をかけていましたが、理由がありました。
それは、自分と似ていた……からでした。

井戸に何も捨てなかった。いや大奥に入る前に過去の全てを捨てていた、捨てる必要が無かった。
それゆえに、アサは全てを託されました。
(アサの詳しい過去については小説にて……)
  

第二章 火鼠

次作「火鼠」(かそ、ひねずみ)
Wikipediaによると中国に伝わる怪物の一種だとか。

それから、地下祭壇にある祠と3本の楔。
一つが切れてしまっていたのは伏線と考えていいでしょう。(映画だとエンドロールのシーンかな)
薬売りの貼っていたお札も謎に包まれています。


気になりますね♪
 

終わりに

かんざき
かんざき

2章も楽しみ!!


いかがでしたか?
小説では、カメの生い立ちや北川の意外な接点、アサの夢の話が描かれています。詳しい背景が知りたい方にオススメです。

細部にまでこだわられた本作。
映像表現もそうですが、事前知識があればまた違った楽しみ・発見があると思います。
私自身も2回目、行きたくなってきました。

またねっ!(^-^)/

コメント

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