【感想:イリヤの空、UFOの夏】私が生まれる前のラノベに会いに行く!!

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かんざき
かんざき

みなさんこんにちは~


あの有名な作品「イリヤの空、UFOの夏」を最終巻まで読みました。

この作品、なんと私が生まれるよりも前。
2001年に作られたお話らしい!!

びっくり!!


というか、こんなに古いラノベを読むのは初めてです。

せっかくなので、作品紹介や感想。

そして、原作とアニメ版の違いも軽く解説。
※ラノベを読んだ後にアニメの方も見ました。

 

「イリヤの空、UFOの夏」とは

「イリヤの空、UFOの夏」
秋山瑞人(著) / 駒都えーじ(イラスト)
電撃文庫 全4巻

ジャンル:学園・SF・セカイ系
ボーイミーツガール

ライトノベル原作のこの作品。

アニメもOVAとして全6話で制作されました。

しかし、これだけは言わせてください。

見るなら(読むなら)原作一択です!!

アニメはあくまでも原作を読んだ人(ファン)向け。

ストーリーはめちゃくちゃ圧縮されているので、初見の人は感情移入できないかと思います。

電子版で読めるので、ぜひ読んで欲しいです。
 

「イリヤの空」シリーズ タイムライン

~タイムライン~
  • 2001.10~
    第1巻 発売(メディアワークス〈電撃文庫〉)

  • 2003.08~
    最終4巻 発売    (〃)
  • 2005.02~
    OVA(アニメ) 全6巻(6話)
  • 2008.06~
    漫画(電撃コミックス) 全2巻

 

登場人物

浅羽 直之(あさば なおゆき)
本作の主人公。園原中学校2年生(14歳)園原電波新聞部の初期からの部員。夏休み最後の夜、伊里野と接触。(妹:夕子)

伊里野 加奈(いりや かな)
→夏休み最後の夜に浅羽がプールで出会った少女。翌日、浅羽のクラスに転校。表情に乏しく、人間関係に対する関心も希薄。謎が多い。

水前寺 邦博(すいぜんじ くにひろ)
→園原電波新聞部部長、3年生。長身で頭脳明晰・運動神経抜。真実の追求のためならなんでもする。

須藤 晶穂(すどう あきほ)
→浅羽の級友。園原電波新聞部員。浅羽に気がある。

榎本(えのもと)
→浅羽がプールで出会った男。本人曰く「伊里野の兄貴みたいなもの」。
 

あらすじ

浅羽直之は園原中学校の二年生。非公式のゲリラ新聞部に所属する彼は、部長である水前寺邦博と共に、夏休みの間中、山にこもってUFOを探す日々を送っていた。園原にはUFOの噂が絶えない有名な空軍基地があり、水前寺はその秘密を暴かんとしていたのだ。しかし夏休み全てを費やしても、結局何の成果も得られなかった。

かわって夏休み最後の夜、思い立って浅羽は学校のプールへと忍び込む。が、そこには伊里野加奈と名乗る、見慣れぬ少女がいた。状況が飲み込めないままに浅羽伊里野へ泳ぎ方を教えるが、すぐに伊里野の兄貴と名乗る男が現れて、家へ帰るよう言った。

そして翌日の始業式の日、浅羽のクラスに伊里野が転校生として編入してきた。クラスから孤立してしまった伊里野と、そんな伊里野のことが気にかかる浅羽と、伊里野の周囲に垣間見える幾つもの奇妙な謎。そんな風にして、浅羽直之UFOの夏は、その終焉に向けて静かに動き出した。

・「イリヤの空、UFOの夏」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(あらすじ)

iriyanosora,omoroiyann

 

抱いた印象

原作を読んだ第一印象は、「読ませる文章だな」でした。

すっと情景が浮かぶし、夏のにおいが感じられて、話に引き込まれます。

文章力があるラノベは今の時代にも少ないと思います。

文章力を求めるなら普通の小説読めって話ですけど(^-^;

あとはやっぱり、今の時代とのギャップです。

古き良き時代ってやつを感じました。
 

魅力

昭和の学園とSFの世界観。

日常の裏に広がる、非日常の世界が巧みにマッチしている所が本作の魅力かと思います。

あくまでも学園、等身大の人間模様がメインであり、一夏の’’想い出’’が詰まっている。

そんな時代の懐かしさを味わうと共に、ノスタルジックな気分になりました。

美しくも切ない作品ですが、話の結末を含めて、好きな作品です。
 

この夏、読んでみませんか?

 

原作とアニメ版の比較

ここからは原作とアニメ版の比較をざっくりとしていきます。

ストーリー的には問題ありませんが、各キャラの掘り下げが圧倒的に足りません。

かんざき
かんざき

以下、ネタバレ注意!!

ここから先は
――
アニメや原作を読んだ方だけ!!見ていってください――
 
 

1話

第1話 第三種接近遭遇

1話はほとんど原作通り。

部室や学校周りに原作の小ネタがたくさんあって感動です。
 

2話

第2話 ラブレター

2話もほとんど原作通り。浅羽と伊里野のデート会。
 

3話

第3話 一八時四十七分三十二秒

3話もほとんど原作通り。旭日祭(文化祭)の話。

2日間が1話にまとめられてます。

伊里野に呼び出された浅羽が見たのは1機の飛行機。

浅羽は、初めて見る飛行機と有り得ない軌道にテンションが上がっています。

けれど、パイロットである伊里野からすれば、UFOでの踊り(マイムマイム)。

旭日祭のフィナーレの「ファイアーストーム」の代わり、だったんですよね……。

 

タイトルにある「一八時四十七分三十二秒」浅羽が六番山で飛行機と戯れてた際の時刻。(電磁波的な影響で止まった)

 

4話

第4話 水前寺応答せよ

4話は少し、カットされてました。

ボーリング会が全カットです。

それから、水前寺(部長)周りの話は全カット(笑) 全てが終わった後に出てきます。
 

5話

第5話 最後の道

5話は少し改変がありました。

有事休校となっている小学校で泊まる2人。

このあと伊里野が浮浪者に襲われるシーンがあります。

展開自体は同じですが、原作だとこの浮浪者には吉田という名前があり、2、3日衣食住を共にしたおじさん、なんですよね。

吉田にご飯を作ってもらったり、浅羽に至っては軽い相談までしてますから(笑)

びっくりしました。アニメだけ見ると、ただの見知らぬ犯罪者です……。
 

6話

第6話 イリヤの空、UFOの夏

6話、最終回です。ほとんど原作通り。

浅羽だけが衣替えせず、夏服を着て来たシーン、地味だけど好きです。

無意識ですが、浅羽の中ではまだ夏が終わっていないんですよね。

あと、水前寺にすぐ流されてしまう浅羽が、例え一人でもミステリーサークルを掘る!と決意したところもイイ。
 

まとめ

かんざき
かんざき

おっくれってるぅーーーーーー


夏が来たら思い出す、そんな素敵な作品です。

水前寺もただの変人じゃないんですよ……。イイキャラしてます。

アニメはアニメの良さもあると思うので、どちらも見て欲しいです。

昔のラノベも少しづつ読んでいきます。

良かったらコメントしてみてね。(下の方にあります)
 

出典

・「イリヤの空、UFOの夏」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%A4%E3%81%AE%E7%A9%BA%E3%80%81UFO%E3%81%AE%E5%A4%8F)。2024年5月24日0時(日本時間)現在での最新版を取得。

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