【感想】ライトノベル「消せる少女」

MF文庫J
著:あまさきみりと イラスト:Nagu

© KADOKAWA CORPORATION 2024
発売日:2024年3月25日


かんざき
かんざき

みなさんこんにちは~

「星降る夜になったら」コンビの最新作である「消せる少女」を読みましたので、作品紹介と感想(ネタバレなし!!で)やっていきます。

個人的には本作の方が好みでしたね。

↓※過去作↓

 

レビュー

・世界観  :★★★★☆
・ストーリー:★★★★☆
・キャラ  :★★★★★
・オススメ度:★★★★★

 

あらすじ

ありふれた人生を嫌い、現実逃避するように漫画家の夢を追いかけた北斗

そんな捻くれた彼の前に、ユリは突然現れた。

「ワタシのヒマな時間を、キミがおもしろくしてみせてよ」

北斗の漫画のファンを名乗る彼女の感想に励まされたり、取材と称して疑似恋愛をしてみたり…

いつしかユリと過ごす日々は、嫌っていたはずのありふれた幸せな時間に。

しかしある時、彼女の記憶も、想いも、大切なものが少しづつ消えてしまっていることを知り…

この残酷な世界でも、僕らの幸せは誰にも消せない――。

これは今はもう消えてしまった、美しい恋の物語。

 

感想

切なすぎる(´;ω;`) 

そう思わずにはいられないお話で、読了後はやりきれない気持ちでいっぱいになりました。

捻くれた厨二病の北斗とヒマを持て余す年上のお姉さん・ユリ。

小悪魔なユリに手玉に取られつつも、漫画について語り合ったり、笑い合っていた頃が今では懐かしく、思い出すだけでも胸が痛みます。

また、読み返してみると見え方もぜんぜん変わってきます。

あの平凡で、特別な時間が続けばいいのにって思わないことはないです。


’’消せる’’がどういう意味かは伏せますが、とんでもない力で、対価に伴う代償もエグイです。

この力は忌まわしいものとして描かれ続けますが、それだけでもないんです。

そういった意味では、スンと物語にハマっていました。

これも運命ってことですか……。


―まとめ―

ボーイミーツから始まる、ありふれた人生を嫌い、特別になりたい少年と特別になってしまったがゆえに苦悩する少女の”恋”のお話。

あの時の後悔を胸に、いろいろな力に抗いながらも進んでいく……。

この王道展開はやっぱり素敵です。

青春ものとして、恋の物語としても、とてもオススメです!! 
 

終わりに

かんざき
かんざき

家族間のやりとりでさえ、切ない……。


みなさんは日々、どんな思いで生活をしているでしょうか。

お仕事の人はお疲れ様ですし、学生の皆さんは充実した生活を送っていますか?

もしかしたら、毎日退屈だと感じている人もいるかもしれません。

失ってから初めて気づくこともあるように、そんなありふれた日常も実は貴重で、かけがえのないものであり、幸せなのかもしれない。

そんなふうに思わせるような作品でした。

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