【感想】ライトノベル「七月の蝉と、八日目の空 ―晴れ、ときどき風そよぐ季の約束―」

講談社ラノベ文庫
著:界達かたる イラスト:古弥月

©2024 Kodansha Ltd.
発売日:2024年8月2日


かんざき
かんざき

みなさんこんにちは~

今回読んだ作品は「七月の蝉と、八日目の空 ―晴れ、ときどき風そよぐ季の約束―」

一生忘れることない、そんな夏の物語。

夏のお供にぜひ、読んでほしい作品となっています。

さっそく、作品紹介と感想を話していきます。(ネタバレなし)
 

レビュー

夢のような七日間。この出会いが、彼女の歩を進める。

晴にしか見えない女の子・セミちゃん。寄り添い合いながら生活していく二人の行く末には、目頭が熱くなりました。友愛という言葉がぴったりの物語。

夏に読みたい青春ミステリー作品、オススメです。
 

作品紹介

どんな話?

一生忘れたくない一週間――金色に輝く髪の少女と出会い、そして最期を見届けたひと夏の記憶。
青春ミステリーの名手が贈る最新作!

中学三年の夏休み。初花晴は脚の負傷で大好きなバスケットボールを遠ざけ、
地方にある祖父母の家に兄とともに滞在している。
祖母ハルの勧めで、近くの山にある祠にとお参りに出かけると、その道中、
森の中に広がる池の前にしゃがみ込む、華奢な金髪の少女と出会う。
無表情で「自分の名前を知らない」「死にたい」とつぶやく少女を晴は説得。
一週間だけ生きてみることにした少女をセミちゃんと名付けて友達になろうとする。
しかし、セミちゃんの姿をを見ることができるのは晴だけで、兄らはまったく見えないという。
記憶がまったくないようすのセミちゃんを放っておけない晴は、
祖父母の家に招いて一緒に暮らし、寄り添うことにするが――!?

 

同著者の作品

講談社ラノベ文庫
「十五の春と、十六夜の花 -結びたくて結ばれない、ふたつの恋-」
全1巻(単巻)
↓ホームページ↓
https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000370277

 

感想

1週間積み上げてきた思い出が一気に溢れるような展開。終盤から急に来る感じ、keyのアニメを彷彿とさせました。
長くゆっくりとしてきた分、こみ上げてくるものも大きかったです。
青春と一括りにしていますが、家族に親友、そして恋愛と。
決して穏やかすぎず、とても調和が取れていました。

晴は、虚無だったセミちゃんを放っておくことが出来ず、彼女の存在を認め、寄り添うことで元気づけようとしていきます。
が、結果的に晴も元気をもらっていたし、自分自身とも向き合えるようになっていった。
前を向く勇気をくれる、そんな優しいお話です。

ずっとそらが読みずらすぎる……って思っていたけど得心。
ファンタジーチックではない所も良く、きれいな伏線回収でした。

みんな一人ではないし、誰かしらに支えられて、見守られて生きている。
そう考えると心が軽くなりませんか?

 

終わりに

かんざき
かんざき

青春ミステリー最高や……!

この著者の方の作品は初めてですが、前作にもとても興味が湧いてきました。

そして新作も待ってます!!

またねっ!(^-^)/

コメント

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