【感想】ライトノベル「恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい」

GA文庫
著:畑野ライ麦 イラスト:巻羊

©SB Creative Corp.
発売日:2024/07/14


かんざき
かんざき

みなさんこんにちは~

「恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい」を読みました。
(ネタバレなし)

三十一文字。
五・七・五・七・七の五句から成る短歌を題材にしたお話。


今年オススメの1冊のひとつ。
 

レビュー

三十一文字で紡がれる二人のやりとり そこに込められた愛の言葉に……キュンです

詩だからこそ、
伝わってくるものが大きく、共に過ごした思い出が蘇ってくる。
想像力によって、詠み手の想いが引き立つのが和歌の良い所なのかなって思ったり。

詩や言葉で想いを伝えることの大切さを改めて感じたし、今の時代ならではのバーチャルな要素も合わさったことで親しみやすい作品になっていた。

まっすぐな主人公に胸がいっぱいになる。
乙女なヒロインにときめく。
和歌を通した、そんな恋物語。

 

作品紹介

 

あらすじ

彼女の綴る三十一文字は好きの溢れる愛言葉だった。
これは恋に憧れる少女との甘い青春を描いた恋の物語。

高校生の大谷三球おおたに さんたは新しい趣味を探しに訪れた図書館で、ひときわ目立つ服装をした女の子、涼風救すずかぜ すくいと出会う。
三球は救が短歌が得意だということを知り弟子として詩を教えてもらうことに。
「三十一文字だけあればいいか?」
「許します。ただし十万文字分の想いがそこに込められてるなら」
日々成長し隠された想いを吐露する三球に救は好意を抱きはじめ、三球の詩に応えるかのように短歌に想いを込め距離を縮めていく。
「スクイは照れ屋さんな先輩もちゃんと受け止めますから」
三十一文字をきっかけに紡がれる、恋に憧れる少女との甘い青春を綴った恋物語。

 

感想

甘酸っぱい青春のやりとりに心が浄化されました。
苦い思い出も、振り返れば大事な一ページ。
学校生活の一部に和歌の要素があるので、余計にアオハルを感じました。

年齢も学校も違う三球と救。
二人の距離感がとても良く、三十一文字に一喜一憂する感じがたまらなく好きでした。

「会えない時間に恋が、愛が生まれる」って聞いたことありますし、想いが募っていく感じが読み取れてキュンキュンする。
特に野球少年の三球は、自分の心情を必死に伝えようとするので共感できますね。

救との一対一が軸にはなりますが、先輩も家政婦さんもめちゃくちゃ魅力的。日常パートはラブコメ色が強く、三球が鈍感なのもあっていろいろ楽しめます。

ラブコメ好きな方にはオススメの一冊!!
 

終わりに

かんざき
かんざき

BIG LOVE――

今年読んだ恋愛系の中でもトップクラスで面白かった。

特に最後のシーン、王道で好き。

またねっ!(^-^)/

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